はじめに
福岡市内や那珂川エリアでも、立地の良い中古マンションを購入し、自分好みにリノベーションして住むスタイルが定着してきました。
しかし、築20年〜30年以上の物件を購入する際、多くの方が不安に感じるのが「見えない部分の老朽化」です。
「内装は綺麗になったけど、住み始めたら水漏れが起きた」
「冬になると結露がひどく、新築のように暖かくない」
せっかくリノベーションをするなら、このような後悔は絶対にしたくないですよね。そこで今回は、内装をすべて解体してコンクリートの箱の状態に戻す「フルスケルトンリフォーム」だからこそ実現できる、「配管」と「断熱」の重要性について、プロの視点で解説します。
そもそも「フルスケルトン」とは？
フルスケルトン（スケルトンリノベーション）とは、キッチンや浴室などの設備機器はもちろん、床・壁・天井の下地組まで全て取り払い、コンクリート（躯体）むき出しの状態に戻してから作り直す工法のことです。
表面のクロスや床材だけを張り替える「表層リフォーム」とは異なり、費用は高くなりますが、間取りをゼロから作り変えられるだけでなく、家の「基礎体力」にあたる性能面を劇的に向上させることができるのが最大の特徴です。
理由1：築30年越えの「配管」は爆弾を抱えている！？
なぜ、フルスケルトンをおすすめするのか。最大の理由は「給排水管の更新（交換）」ができる点にあります。
見えない床下で起きていること
マンションの床下を通っている給水管や排水管の寿命は、素材にもよりますが一般的に20年〜30年と言われています。
特に、1990年代以前のマンションでは、鉄管や銅管が使われていることが多く、経年劣化による「サビ」や「ピンホール（小さな穴）」からの水漏れリスクが非常に高まっています。
表層リフォームの落とし穴
もし、床を剥がさずにキッチンだけを新品に入れ替えた場合、床下の古い配管はそのまま残ることになります。
リフォームして数年後に床下で水漏れが起きたら……。せっかくの新しい床やキッチンをまた解体して修理しなければなりません。これでは費用の二重払いになってしまいます。
フルスケルトンにすれば、床下の古い配管を全て撤去し、耐久性の高い「架橋ポリエチレン管」などの最新素材に一新できます。
「これから30年、水漏れの心配なく安心して暮らせる」。この安心感こそが、スケルトンにする最大の価値です。
理由2：福岡の冬は意外と寒い！「断熱」で住み心地が変わる
次に重要なのが「断熱性能」です。
昔のマンションは、現在の省エネ基準に比べて断熱材が薄かったり、コンクリートに直接壁紙を貼っている（直張り）ケースも少なくありません。
「窓際が寒くて近寄れない」
「北側の部屋のクローゼットが結露でカビだらけ」
このようなお悩みは、スケルトンリノベーションで壁の内側にしっかりとした断熱材を入れることで解決できます。
「内窓」との合わせ技で最強の空間へ
スケルトン工事で壁の断熱を強化し、さらに窓に内窓（二重サッシ）を設置することで、魔法瓶のように熱を逃がさない部屋になります。
冷暖房効率が上がり光熱費が下がるだけでなく、外の騒音も聞こえにくくなるため、静かで快適な住環境が手に入ります。
株式会社夢LISTの「自社施工」へのこだわり
フルスケルトンリフォームは、隠れてしまう部分が多いからこそ、施工の品質が問われます。
どんなに良い図面を描いても、現場で断熱材に隙間があったり、配管の勾配が甘かったりすれば意味がありません。
夢LISTでは、下請けに丸投げするのではなく、自社大工が責任を持って施工します。
「見えなくなる部分こそ美しく、丁寧に」。この職人魂が、お客様の永く快適な暮らしを支えています。
まとめ
スケルトンリノベは「未来への投資」です。
表面的な綺麗さだけでなく、配管や断熱といった「家の性能」にお金をかけることは、将来的なメンテナンスコストを抑え、日々の快適さを手に入れるための賢い選択です。
- 築20年以上のマンション購入を検討している
- 水回りの位置を大きく変えたい
- 寒さや結露、防音に悩みたくない
一つでも当てはまる方は、ぜひ一度ご相談ください。
物件探しの段階から、「このマンションならどんなリノベができるか」をプロの視点でアドバイスさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
